LEDの配光特性を測定する

テスト・LEDチップ・LEDパッケージ

LED配光測定装置

LEDの配光特性を質、量ともに測定、評価するシステム

LED配光測定装置

概要

LED配光測定装置は、LED素子やLEDモジュールの配光分光分布特性を予め設定した条件で測定し、評価するためのシステムです。LED放射角は鉛直配光ステージと水平配光ステージを制御し、光検出部に対向するように位置決めを行います。そのうえで、測定条件に応じて装置の点灯電源部を制御して点灯させ、計測制御部において分光分布を測定します。

これら放射角ごとに得られた分光分布をもとに光量や色彩情報を検出し、 LED配光の評価を行います。評価結果より生産装置に対する光学条件や測定条件をフィードバックすることを目的としています。また、国内外規格(JIS、CIE)に準拠した標準LEDを本装置内に組み込み、測定を行うことにより、基準とする評価データを取ることが可能です。

  • LEDの配光分布特性を自動に測定可能。
  • 国内外規格(JIS、CIE)に準拠した標準LEDの配光分布特性を取得可能。
  • 2台のカメラシステムにより、ターゲットLEDを高精度に位置決めし、設置することが可能。
  • ターゲットLEDから測定位置までの距離を任意に設定可能。
  • 生産装置へ光学条件や測定条件をフィードバックするための測定結果を抽出可能。
  • LED点灯電源として各社製品の組み込みが可能。
    (機種につきましてはご相談ください。)
  • LEDの色測定に、弊社高精度分光装置OCM-510を採用。

実行画面

実行画面

構成品

構成品

構成例

市販電源装置に分光装置を組み合わせた配光システムLEDモジュールやLED電球などを測定する場合、手動による点灯操作であれば各社の電源を使用することができます。ソフトから通信制御させる場合は、別途ご相談ください。

構成例

仕様

測定範囲
測定範囲

注意:配光ステージ軸は、鉛直方向(X軸)を優先に移動します。
測定項目(LED電源・電気測定・色測定)
電源装置の仕様によります。色測定範囲も、分光装置の波長範囲に準拠します。

光軸調整機能
  1. 光軸調整用レーザ光源
    ターゲットLEDと測定ステージ(光入力ファイバ)を同一線上に光軸を合わせるための光軸調整用レーザ光源です。米国安全基準クラス2のHe-Neレーザを利用します。
  2. 位置調整用カメラ
    LEDホルダに装着されているLEDを配光ステージの鉛直方向及び水平方向の中心位置に調整するための位置調整用カメラです。
ソフトウェア

配光評価ソフトウェアは、本装置の配光ステージとLED点灯電源*1や分光装置を制御して各配光位置の分光分 布及び色情報*2・電気情報*3を取得し、得られた計測データをグラフやチャートに表現して配光特性を評価します。手動操作によりLEDを点灯させてから配光データの取得を行わせることが可能ですので電源は、対応可能ですので、光源に応じた配光データを取得されたい場合に

*1 : LED 点灯電源. 通信制御できる電源の場合に可能(要ご相談)。 *2 : 電気情報. 通信制御できる電源の場合に可能(例:順方向電圧(Vf), 順方向電圧(If)等) *3 : 色情報. ピーク波長(PW), ピーク強度(PI), 中心波長(CW),半値幅(FWHM), 色度座標(xy, uv,u’v’),主波長(Rd), 刺激純度(Pe),相関色温度(Tcp), 黒体放射軌跡偏差(Duv), 演色評価指数(Ra, R1-R9)

装着サイズ
装着サイズ
使用場所
屋内(循環境での御使用をお勧めします)周囲温度
10°C〜30°C(急激な温度変化なき事)相対湿度30%〜80%(結露なき事)周囲環境
油脂・粉塵等の腐食性物質の無い場所である事近接場所にノイズ発生源が無い事
なるべく暗状態の場所に設置の事供給電源
急激な負荷変動が無い事振動が無い事
装置の上に物を置かない事
ファイバプローブに負荷荷重を与えない事