OCM-510シリーズ
光源の質、量測定を追及した分光測定装置です。
概要
本分光測光装置 OCM-510は、高性能なツェルニターナ型分光器を搭載し、小型ながらに高波長分解能及び高波長精度を実現しているとともに、検出器に高精度かつ高感度なラインセンサを採用していますので高速を要する計測に最適な分光測光装置です。
また、分光器入射に光ガイドファイバ方式を採用していますので、極めて簡単に取り扱うことができます。
特長
- 小型高性能な分光器と検出器が一体化した小型分光測光装置
OCM-510M:MOSラインセンサ採用で高ダイナミックレンジな分光側光が可能
OCM-510C:冷却型裏面FFT-CCD採用で極微弱光測光が可能
(MOSの約100倍の感度) - 最短5ms(MOSタイプ)の露光時間
(OCM-310に比べ高速化と高輝度光入力への対応) - センサ読み出し後のアンプゲインを1/2/4倍の範囲で切替可能
- 光ガイドファイバ゙採用により簡単な測定が可能
- 外部同期信号出力機能によりパルス発光計測に対応
- メカニカルシャッタ搭載モデルの選択も可能
(OCM-510M or C-SUに標準搭載) - PCとの通信インタフェースにUSBまたはLANを採用
- 分光器制御と色計算出力機能*1 (PCからソフトウェアにて対応)
*1 分光器の制御や色計算を行うソフトウェアを別途用意しています。
OCM-510では本体内で色計算させることも可能です。
ソフトウェアに関する詳細につきましては、弊社まで別途お問い合わせください。
分光器特性
レーザの2光束干渉を利用したホログラフィック露光法で作製された回折格子に、イオンビームエッチングでよりブレーズ加工を施したグレーティングで、ホログラフィックグレーティングでありながら、機械刻線グレーティングに比べ回折効率が劣ることなく、迷光が少ないグレーティングです。
OCM-510M,Cは、ツェルニターナ型分光方式を採用した 高波長精度を実現した小型ポリクロメータです。ツェルニターナ型分光器は、入射スリット、凹面ミラー×2枚、平面グレ ーティングから構成され、平面グレーティングに平行光束で光を入射させ、また分光された平行光束を凹面ミラーでフォトダイオードアレイ型検出器に集光するグレーティングに対し、対称な光学配置を構成することにより、湾曲した分光像を垂直に戻す働きをします。これにより波長分解能が向上する分光方式です。
また、平面グレーティングには、ブレースド・ホログラフィック・グレーティング*を採用し、周期誤差、ゴーストが極めて少ない特徴を有します。
ライトトリガ機能
OCM-510より出力されるライトトリガ(パルス発光用同期出力)信号を使って外部光源を点灯させることにより高速で正確なパルス計測が可能です。
OCM型式名別仕様
- 2:1の入射光において450nm,500nm,650nmにおける直線性
- 10:1の入射光において450nm,500nm,650nmにおける直線性
- 1の条件で10回繰り返した際の標準偏差の2倍の値
- 2の条件で10回繰り返した際の標準偏差の2倍の値
- タングステン電球を光源として450nm,500nm,600nmのシャープカットガラスフィルタを挿入有無時の比率