LED照明の電気特性・光学特性を測定する
全光束測定システムは、LEDの測定規格IESNA(北米照明学会)が定めたLM-78、LM-79に準拠した3πおよび4π配光分布の光源の測定が可能です。また、校正機能としてJISC8152に準拠した測定方法にて自己吸収補正および分光感度構成が可能です。
全光束測定システム
LED照明・LEDバックライト・有機ELなどの照明光源を簡単な操作で高精度に全光束を測定します。
概要
全光束測定システムは、LED照明の測定規格IESNA(北米照明学会)が定めたLM-78、LM-79に準拠した2πおよび4π配光分布の光源の測定が可能です。
また、校正機能としてJIS C8152に準拠した測定方法にて自己吸収補正および分光感度校正が可能です。
特長
- 積分球サイズの選択が可能(2インチから3m(120インチ)まで)
- 積分球内面を高耐候材料による長期安定測定を可能
- 100,000lmまでの光源測定が可能
「サテライト型積分球を測定ポートに設置可能」
「検出器を高感度な冷却型BT-CCDと高Dレンジ型NMOSから選択可能」 - 各種光源に対応する支持治具とソケットを用意
- 標準LED互換ホルダの設置が可能
- 光源点灯電源と電力計および分光測定装置を自動制御して全光束を測定
- 自己吸収ランプによる自己吸収補正機能を装備
- 波長軸校正機能および分光感度校正機能を装備
- 日本語版、英語版、中国語版の専用ソフトウェアが標準添付
実行画面
基本構成
- 積分球
- 分光測定装置
- NIST準拠校正光源
- 自己吸収補正ランプ
- 低圧水銀ランプ
- 直流電源(必要に応じて交流電源や電力計)
- 専用ソフトウェア
構成図
測定光源の配光特性により、2π測定と4π測定に分けられます。白熱電球のように全方向に発光する光源は 4π測定となり積分球の中心に配置して測定を行い、スポット照明のような前方向に発光する光源は2π測定となり積分球の外部に配置して測定を行います。
測定機能
用途に合わせた2つの測定機能があります。
- 1) 随時測定機能
-
複数の試料光源を随時測定し、測定結果を一元管理することで生産用途に有効です。
- 2) 経時測定機能
-
品質管理や研究用途などにおける点灯経過状態を一元管理するための経時測定が可能です。
また、これらの測定を効率良く測定するための測定条件セットアップ機能やグラフ上での分光スペクトル解析・ 色度座標解析・演色評価指数解析および測定レポートの表示と印刷機能及び、CSVファイル出力などの機能を装備しています。
測定項目
- 全光束(LF [lm])
- 放射束(RF[W])
- 発光効率(LE[lm/W])
- 色度(CIE x, y)、(CIE u, v)、(CIE u’, v’)
- 相関色温度(Tcp[K])
- 黒体放射軌跡偏差(Duv)
- 演色評価指数(CRI)
- 分光放射強度スペクトル([W/nm])
- 主波長及び各ピークの情報(半値幅)など